東京都上位1%成績保持者が教える、英検準1級パート別対策とオススメ教材
投稿日:
2024年4月1日
最終更新日:
2024年6月19日
はっきり言って、英検準1級はとても難しいです。
東京都上位1%とは言いましたが、実際自分も2回落ちて、3回目に合格しました。
そんな自分だからこそ、あなたに寄り添った学習法を提示できると思います!
この記事では以下のことを紹介しているので、自分に必要そうなところだけでも読んでもらえれば嬉しいです!
- 英検準1級合格に必要な英語力
- 各パートの攻略法と対策
- パートごとのオススメ対策教材
目次
英検準1級の概要
本記事は
出題形式
技能 | 形式 | 問題数 | 試験時間 |
---|---|---|---|
Reading | Part1 短文語句空所補充 | 18問 | 90分 |
Part2 長文語句空所補充 | 6問 | ||
Part3 長文内容一致 | 7問 | ||
Writing | 英文要約 | 1題 | |
意見論述 | 1題 | ||
Listening | Part1 会話文の内容一致 | 12問 | 約30分 |
Part2 説明文の内容一致 | 12問 | ||
Part3 Real-Life形式の内容一致 | 5問 | ||
Speaking | No1 ナレーション+質問 | 1題 | 約15分 |
No2 意見論述 | 1問 | ||
No3 意見論述 | 1問 | ||
No4 導入文付き意見論述 | 1問 |
2024年度第1回試験以降のリニューアルに伴い、ReadingのPart1
短文語句空所補充が25問から18問に減り、Part3の長文内容一致が10問から7問に減っています。その代わりに、Writingでは要約問題が増えています。ReadingとWriting合わせての試験時間は90分から変更なしです。また、ほとんど変わりはないですが、SpeakingのNo4に導入文が追加されました。
2つの試験形態
1. 従来型(ペーパー版):年3回実施。1次試験(リーディング/ライティング/リスニング)と2次試験(スピーキング)から成り、1次試験合格者のみ2次試験を受けることができる。2次試験は対面で行われる。
2. S-CBT(パソコン版):原則毎週土日実施。試験日に4技能全てを実施するため、合格不合格に関わらずCSEスコアを取得できる。リーディング/リスニング/スピーキングの3技能はパソコンにて実施され、ライティングは筆記またはタイピングが選択可。
難易度
合格基準 CSEスコア | 1次試験 1792/2250 |
---|---|
2次試験 512/750 | |
合計 2304/3000【各技能750点満点】 | |
1次試験合格得点率 | 7割(目安) |
合格率 | 約15% |
難易度 | 大学中級程度 |
語彙力 | 7,500~9,000語程度 |
合格率や求められる語彙力からしても、英検準1級がかなり難しいことがわかりますね。GMARCHや関関同立などの大学を目指す人の中には英検準1級取得を目標にしている人も多いと思います。
感覚的に難易度を言うと、英検2級の1.6倍難しいと思ってください。
英検2級で8~9割取れる実力がないと、英検準1級は厳しい戦いになります。
では、どうすれば合格できるのか?
それをお伝えしていきます!
効果的な学習法
合格点の取り方
- 前提となる英語力は『英検2級正答率 8割以上』
- 「準1級単語ex」 or 「準1級出た単」で語彙力強化
- リスニングはPart1とPart3で点数を稼ぐ
- ライティングはテンプレートを固めて、減点されないようにミスなく書く
むやみやたらに準1級を受けても受かりません。まずは英検準1級で戦えるレベルまで英語運用能力を上げる必要があります。それが英検2級8割以上なのです。これまでの指導経験上、英検2級で8割取れない人は英検準1級には手も足も出ていませんでした。英検準1級合格の第一歩は英検2級で8割得点と言っても過言ではないでしょう。
次にポイントとなるのは、語彙力です。2024年度のリニューアルにより、最初の語彙問題が25問から18問に減ったとはいえ、Part2以降長文のレベルが下がるわけではないので、この18問で高得点が取れないと合格は厳しいでしょう。
英検準1級の中でも、多くの受験者にとって鬼門となるのはリスニングPart2です。およそ2分の英文を聞き、2問答えるという形式です。トピックも歴史や科学など馴染みのないものが多く、骨の折れる問題ばかりです。そこで、Part1とPart3で得点を稼ぐわけです。Part1は比較的易しいため、2級のリスニングで8割取れれば、同様に8割は取れるでしょう。Part3はシチュエーション、設問、選択肢の全てが書かれている問題ですので、集中力が残っていればPart2よりも簡単に解答できます。
最後に、ライティングです。基本的には減点方式ですので、ミスなく書くことが大切です。リニューアル以降、要約問題が追加されましたが、ここに関してもテンプレートを固めれば比較的得点源としやすいため、対策に注力しましょう。
学習計画
- 一度、英検準1級の問題を解いてみる
- 英検2級過去問でリーディング・リスニング得点率8割安定
- 語彙力強化+リスニング力強化
- 幅広いトピックでのライティングとスピーキング練習
- 分野別問題集で準1級レベルの演習
- 過去問・予想問題集で総仕上げ
敵を知り己を知れば百戦危うからず
まずは一度、英検準1級の問題を解いてみて、自分の現状と英検準1級とのギャップを確認しておきましょう。
そして英検2級の過去問で8割が安定して取れるところまで、語彙力、読解能力、リスニング力を鍛えましょう。
英語が大の苦手科目だった英語講師が教える、英検2級技能別対策とオススメ教材
2級で8割取れるまで、英検準1級の準備をしないということではありません。2級の演習と同時に、語彙力とリスニング力の強化を行います。
英検準1級合格のための語彙には2種類あります。
- Part1 短文空所補充問題用
- Part2,3 長文読解用
Part1 短文空所補充用は『準1級単語ex』または『準1級出た単』を使用しましょう。詳しくはリーディング対策のところでお伝えします。
Part2,3
長文読解用の単語帳としては『ターゲット1900』や『シス単』、『パス単準1級』がおすすめです。
リスニング力向上はこちらの記事も参考にしてください。
【リスニング力向上不可避】学校では教えてくれない英語のリズムと音の変化
次にライティングとスピーキングです。
文法を固めるのはもちろんですが、一番陥りがちな状態は「トピックに対する答えが何も思いつかない」というものです。環境や社会問題に関する知識をあらかじめ付けておき、質問に対して適切に自分の意見を述べ、例示できるようにしておきましょう。個人的には『リンガメタリカ』や『文単準1級』をおすすめします。語彙力をつけながら、幅広いトピックのインプットを同時に行えます。
英検2級が安定して8割取れるレベルまできたら、ここで分野別問題集で数をこなしていきます。ジャパンタイムズや旺文社から出ている問題集はやや難易度高めに設定されているので、諦めずに丁寧に進めていきましょう。
最後に過去問と予想問題集で最終調整です。と言っても、最低2周は解きましょう。
計画としては以上です。
あなたがどれだけ英語学習に時間を割けるかにもよりますが、単語暗記やリスニング力向上、問題演習と過去問演習など、これら全てをこなすとなると最低でも3ヶ月前から準備しなければ間に合わないでしょう。
計画を立てる際に大事なことは逆算です。
英検準1級合格に必要なレベルまで到達するのには、自分に何が足りていないのか、どのくらい英語学習に時間を割けるのかから現実的な計画を練りましょう。
試験日の1週間までに全ての演習を終えるように予定を組むと、途中でイレギュラーなことが発生しても予定通り進めることができます!
リーディング対策
Part1(短文語句空所補充)
- 解答目安時間:9分
- 目標正答数:13/18
- 解答に必要な力:英文読解能力と語彙力
- 解き方:文脈、文意から空所に入る日本語を予測し、その意味に合う英単語を選ぶ
Part1が解けるかどうかは英文読解能力と語彙力次第です。
まず、英文が読めることが前提になります。比較的容易な語や文法を使用しており、設問自体は読みやすいので、それほど構える必要はありません。
しかし、選択肢には馴染みの浅い単語が並ぶことになるので、最低でも4つの選択肢のうち3つはわかるというレベルまで語彙力を上げましょう。
解き方
英文を読み、入る日本語を予測し、それにあった英単語を探す。
対策
「英検準1級
でる順パス単(旺文社)」をしようと思ったそこのあなた!
ちょっと待ってください。パス単では足りないので、「英検準1級出た単」というアプリの『Stage1(他動詞A〜C、自動詞A、形容詞A〜C、名詞A〜D、熟語A〜C、副詞A)とStage2(形容詞D〜F)』を完璧にしましょう。そこまでできれば、13/18は安定して得点できます。ちなみにオススメの設定は「日→英」での演習です。
アプリはちょっと覚えづらいなと思う方には「英検準1級単熟語EX(ジャパンタイムズ出版)」がオススメです。
パス単は長文読解に必要な語彙が掲載されているので、必須の単語帳です。しかし、リーディングPart1の語彙問題の選択肢はカバーしきれていないため、上記2つのどちらかが語彙問題攻略の最短経路です。
Part2(長文語句空所補充)
- 解答目安時間:12分
- 目標正答数:4/6
- 解答に必要な力:文脈把握力と語彙力(慣用表現)
- 解き方:全文を読み空所前後の文脈や語句から、流れに合うものを選ぶ
約250語の長文が2つ出題されます。
長文自体のトピックも抽象的なものや学術的なものが多く、読みにくくなってきます。基本的には全文読みましょう。空所前後だけ読めば解ける問題も多少あるため、慣れてくれば全部読む必要はありませんが、あまりオススメはできません。飛ばして読むことで文脈が取れず、逆に時間がかかることが多いです。段落・文全体の意味把握を意識しましょう。文章構造はそこまで複雑ではありませんが、語彙レベルは高いので、語彙力強化と読解スピードを上げましょう。
解き方
基本的には全文読みます。
空所前後で話がどう展開しているのかを意識しましょう。空所前は肯定的な文章だったが、空所後は否定的な文章という場合は”however”や”in
contrast”などが入ると予想されます。
対策
高度な読解能力と文脈を取る力が要求されます。「準1級文で覚える単熟語(旺文社)」はトピックの広さ、文章の量・難易度からみても、おすすめの教材です。スラスラ読めるくらいまで読解力を高めましょう。
Part3(長文内容一致)
- 解答目安時間:29分
- 目標正答数:5/7
- 解答に必要な力:英文読解能力
- 解き方:設問と選択肢の内容を先に把握しておき、長文中から解答判断箇所を探し出す(消去法)※1パラグラフにつき1問
約300語と500語の長文が2つ出題されます。
トピックも社会や歴史などあまり馴染みのないものになります。本文、選択肢ともに文章量が増え、選択肢も本文がしっかり読めていないと選びづらいものがほとんどです。
解き方
長文読解手順は2つ
読解手順①:タイトル→設問→選択肢→本文
設問や選択肢のキーワードに線を引き、本文を読む際にキーワードを意識し、該当箇所を発見しだい、選択肢と見比べ消去法によって回答していくスタイルです。正答率を高い水準で維持できるので、長文読解に慣れるまではこちらの解答法をオススメします。
読解手順②:タイトル→設問→本文→選択肢
選択肢よりも先に本文を読む際は、設問の回答を本文中から探すことを意識して全文を読んでいきます。こちらは、読解力と英文を記憶しておく能力がないと難しいため、上級者向きです。しかし、選択肢と本文を見比べる回数が減るので、正答率は問題ないが時間が足りない人はこちらで練習してみましょう。
加えて、解答する際に注意してほしいことが4つあります
- 本文は読み飛ばさない
- パラグラフ1つにつき1問設定されている
- 選択肢を適当に読まない
- 消去法の徹底
特に最後の2つは重要です。
本文を読むのに必死になりすぎて、選択肢を読んでいない人が多くいます。あなたはどうでしょう?意外と忘れがちですが、消去法を徹底するためにも選択肢は丁寧に読みましょう!
対策
「英文を読める」ということが前提で「問題が解ける」ので、長文が問題なく読めるようになってから、解く練習をすると良いでしょう。
リーディングに必須の文法事項10選【英文読解力向上】
解く練習とは、問題文と選択肢へのキーワードの線引き、本文と選択肢を見比べること、または回答根拠を明確にすることです。
線を引くことで、記憶しておきやすくなる+問題文や選択肢の内容を忘れてしまっても、どこを見るべきか迷わないので、時間短縮になります。どの単語に線を引くのかは演習の中で身につけていきましょう。
英語長文内容一致はこうやって解くべし!【解答時間を短縮しつつ正答率を上げる方法】
ライティング対策
要約
- 解答目安時間:18分
- 解答形式:200語程度の長文を60~70語で要約する
- 解答に必要な力:長文読解力と語彙力(類義語)
- 解き方:テーマ、賛成意見、反対意見の主用部分を読み取る
テンプレートに沿って書き進める
2024年度第1回試験以降のリニューアルに伴い新しく追加された問題です。
要約問題では英語長文を読み、主題や主張を素早く把握する長文読解能力とそれらの単語を言い換えたり、文構造を変えたりするライティング力が必要です。
解き方
まずは書かなければならないことがらの整理から始めます。
本文のパラグラフ構成は以下の通りです。
- 背景・テーマ・主張
- 賛成意見
- 反対意見
それぞれのパラグラフで何を一番伝えたいのかを意識しましょう。特に主語、動詞、目的語+手段or理由を意識すれば、おのずと何が言いたいのか把握できるはずです。
また「意見論述」では具体例などを挙げなければなりませんが、要約はその逆で、書かれている文章を抽象化します。例えば “He eats apple,
orange, and banana.”とあれば “He eats some
fruits.”とします。
加えて、本文抜き出しただけでは要約とは言えないので、抽象化をしつつ、単語の言い換え、文章構造の書き換えを行いましょう。
対策
まず、主題や主張を読み取るための長文読解力は必須です。そこに加えて、単語を言い換えるための語彙力と文章構造を変えるための文法力が必要です。
言い換え表現は単語学習のときに常に意識しましょう。または「(英単語)
synonym」とGoogleで調べると類義語を確認できるので、オススメです。
文法に関しては特に、関係詞、分詞構文、形式主語の使い勝手が良いので確実に使い方まで理解しておきましょう。
意見論述
- 解答目安時間:22分
- 解答形式:与えられたトピックに対して自分の意見を120~150語で書く
- 解答に必要な力:トピックに関する知識と文法力・語彙力
- 解き方:自分の主張を決め、理由と例を2つずつ考える
テンプレートに沿って書き進める
自分の意見を述べる英作文です。トピックとしては環境や教育などの社会問題関連が多め。POINTが4つ与えられており、そこからポイントを2つ選んで回答していきます。
解き方
まず初めに自分の立場を決め、それをサポートする理由と例を2つずつ考えましょう。
考えながら書くと、理由と例が主張に沿った内容でなくなったり、逆のことを書いたりと迷子になってしまうことがしばしばあります。まずは書き始める前の準備を行いましょう。
そして「主張→理由①→具体例①→理由②→具体例②→まとめ」の流れで書きます。
ライティングのテンプレートを用意しておくと、試験中に考える内容が減るので、オススメです。テンプレートに難易度の高い単語や文法を織り交ぜておくと、得点が伸びるのでそこも意識して用意しましょう。
対策
ライティングではスペルミスや文法のミスも減点対象ですが、学習している全ての単語を覚えるとなると大変です。ライティングを練習していく中でスペルは覚えていきましょう。
また文章構造の複雑さもスコアに直結してきますので、「関係代名詞の非制限用法(,
whichで前の文全体を修飾する用法)」や「分詞構文」の2つは最低でも使えるようにし、ライティング練習で使用していきましょう。
ライティングはアウトプット量に依存して点数が伸びます。
アイデアが出ないことがないように、社会問題、特に環境問題や貧困、教育などについて自分の意見を持っておく必要があります。日頃から情報収集をしておきましょう。幅広いトピックに触れてアイデアをストックするという観点から「英検準1級
文で覚える単熟語(旺文社)」はオススメです。「話題別英単語リンガメタリカ(Z会)」もオススメです。
妥当な理由と例の出し方:ライティング試験で書く内容が思い浮かばない人へ
リスニング対策
Part1(会話文)
- 目標正答数:11/12
- 解答に必要な力:リスニング力と速読力
- 解き方:選択肢を先に読み、文脈や設問を予想しておく
設問が流れたら、選択肢の中から解答を選び出す
学校やカフェ、仕事場での会話の内容に関する問題です。
会話量としては、人物A→人物B→人物A→人物B→人物Aの2往復半です。
その後、設問が読まれます。
解き方
用紙には選択肢しか書かれていませんが、設問の予想は可能です。選択肢に動詞が並んでいたら、おそらく次に何をするでしょう?や何をしていたでしょう?という設問が来ます。このように、先読みがどこまでできるかがポイントになってきます。リスニング試験の初めにPart1に関する説明があるので、そのときにできるだけ先読みをして、キーワードを押さえるようにしましょう(下線を引いたり、印をつけましょう)。
リスニングが始まってからは、どんどん進んでいくので、聞こえなかった問題や悩んだ問題に引きずられて連続でミスしないように、1問1問切り替えて集中しましょう。
また、リスニング中は目を閉じ、選択肢を視界に入れないようにしましょう。視界に選択肢を入れてしまうと無意識的に読んでしまうため、読みながら聞くというマルチタスクをすることになります。脳のリソースを全てリスニングに割けるように視界から入る情報は極力シャットダウンし、聞くことに集中しましょう。
対策
練習段階では最低でも2回は聞くようにしましょう。
1回目は「どこで誰がどんな話をしているのか」を意識して流れを掴むようにしましょう。
2回目は詳細を聞くことを意識しましょう。
すぐにスクリプトを見るのではなく、繰り返し同じ音源を聞くようにしましょう。どうしても聞き取れなくなった場合または音読の練習時はスクリプトを確認しましょう。リスニング中は目を瞑って音声に集中することをオススメします。
Part2(説明文)
- 目標正答数:6/12
- 解答に必要な力:リスニング力と速読力+記憶力
- 解き方:話のポイントや転換点を意識し、内容を記憶しておく
設問が流れたら、選択肢の中から解答を選び出す
150語程度の文章が読まれ、その内容に関して2つ質問されます。こちらもPart1同様に選択肢しか書かれていません。難易度は鬼です。
解き方
こちらもPart2の説明の時間に先読みをしていきましょう。先読みではPart1同様、キーワードを押さえていきましょう(下線を引いたり、印をつけましょう)。
Part2の解き方(聞き方)としては2つ
① 目を閉じリスニングに全集中して、話の流れ、設問で聞かれそうなポイントを暗記する。
② メモを取りながら、話の流れ、設問で聞かれそうなポイントを整理する。
基本的には先読みした上で①をおすすめします。
②の聞き方は上級者向けです。②ができる人は日本語で会話しながら、隣で話している英語も聞けるレベルにいると思います。
対策
根本的なリスニング力の強化。
まず聞こえないと、問題が解けません。日頃から英語の音声に触れるようにしましょう。
幅広いトピックに触れることも大切になるので、オススメの教材は「英検2級
文で覚える単熟語(旺文社)」の音声です。音声のみなら「英語の友」から無料で利用できるので、活用しましょう。
【リスニング力向上不可避】学校では教えてくれない英語のリズムと音の変化
Part3(Real-Life形式)
- 目標正答数:4/5
- 解答に必要な力:速読力とリスニング力
- 解き方:シチュエーション、設問、選択肢を先読みし、与えられている条件に合う選択肢を選ぶ
シチュエーションが文章で与えられている日常会話問題です。設問、選択肢も問題用紙に書かれているかつ、シチュエーションを読む時間が10秒間与えられます。Part2よりかは解答しやすいはずなので、集中力が残っているかが鍵になります。
解き方
シチュエーション、設問、選択肢の全てが問題用紙に記入されているので、先読みをしましょう。
難易度としてはPart2よりも優しいですが、油断は禁物です。会話は選択肢全てについて触れてくることが多いので、シチュエーションの読み飛ばしや勘違い、内容が聞き取れていないと得点できません。最後まで話の流れ、展開、内容の細部まで意識を向けましょう。
対策
根本的なリスニング能力を強化しつつ、問題に慣れることが大事です。加えて、速読力がないとシチュエーション、設問、選択肢が読みきれないので、英語を英語で読める力もつけておきましょう。
スピーキング対策
No1(ナレーション+質問)
- ナレーション:2分間
- ナレーションに関する質問:1問
- 解答に必要な力:文章構成能力と発音の正確性
- 答え方:4コマの中で情報量の多いコマを見つける
それぞれのコマを描写できるように動作、状況、心情を把握する
4コママンガについての説明をします。1分間の準備時間の後、指示に従って2分間で説明します。その後、4コマ目に対して「あなたならどうしますか?」という質問がきます。
答え方
話の流れとしては、何か問題が発生し、解決したと思ったら、新たな問題が発生した、もしくはうまくいかなかったというものです。1分間の準備時間で何をどの順番でいうのかのルートを考えておきましょう。その人の動作に加えて、心情、状況の説明ができないと得点には結びつきません。また、情報量の多いコマと少ないコマがあるので、どのコマをしっかり説明するのかの選択も重要です。
対策
使用する語彙は簡単なもので大丈夫なので、日頃から目にする光景を英語で声に出して描写する練習をしておきましょう。
No2, 3(意見論述)
- 意見論述:2問
- 解答に必要な力:トピックに関する知識と発話力
- 答え方:まず自分の意見をいい、その後サポートのための理由や例を述べる
英検協会のサイトでは「イラストに関連した質問」「カードのトピックに関連した内容についての質問」とありますが、経験上関連していたり、していなかったりの質問がきます。基本的には社会問題や環境問題等に関連したトピックだと思って問題ありません。
答え方
シンプルに自分の言いたいことを返すように心がけましょう。止められるまで話し続けるんだという気持ちで回答しましょう。
理由(アイデア)を日本語で考える場合は、日本語のレベルを自分が英語にできるレベルまで落としましょう。日本語で考えると、難しい日本語が思い浮かぶと思いますが、それに対する英語がすぐに出て来ないことが多いので、別の簡単な表現を探しましょう。
対策
まずは回答するための理由(アイデア)が出るように、日頃からアンテナを張っておきましょう。
また準1級の2次試験は2級の2次試験と比べても難易度は上がります。しっかり話せる力がないと厳しいので、オンライン英会話など、日頃から英語を話す習慣を作りましょう。
沈黙は大きな減点となります、
“Filler”を使えるようにしましょう。
ネイティブキャンプには英検準1級2次対策コースがあるので、そちらも利用していきましょう。
スピーキングできまづい沈黙を埋める “Filler”とは?
“Filler”を使いこなし、無言にならないように工夫しましょう。特にスピーキング試験では、”Filler”が適切に使えているかもスコアに影響します!自分の”Filler”を身につけましょう。
No4(導入文付き意見論述)
- 意見論述:1問
- 解答に必要な力:トピックに関する知識と発話力
- 答え方:まず自分の意見をいい、その後サポートのための理由や例を述べる
2024年度第1回試験以降のリニューアルに伴い変更された問題ですが、導入文が追加されるだけでそれ以外はNo2, 3と大差ありません。
答え方
No2, 3と同じです。
対策
No2, 3と同じです。
英語がスラスラ出てくる人の脳内で起こっていることを解説!
各分野おすすめ教材
受験を決めたらまずこの1冊
過去問を1つ解いてみたら、全体像の把握とそれぞれの問題の解き方を全て確認しましょう。
はじめての英検準1級総合対策全面改訂版 図解でわかる!
2024年度のリニューアルには対応できていませんが、まずはこの1冊で全体像と解き方のコツを掴みましょう!
単語帳
英検準1級対策には単語帳2冊は必須です。
もちろん、現在の語彙力しだいですが、「出た単」か「単語EX」のどちらか一方は必須です。
基礎単語の確認が必要な方は「パス単」、「ターゲット1900」、「シス単」のどれかが良いです。
英検®準1級 でた単
単語、熟語、イディオムオールインワンタイプです。アプリでの学習をしたい方はこちらがオススメです!
出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX[本/雑誌] (英検最短合格シリーズ)
リーディングPart1の語彙問題にも対応している単語帳。単語帳での学習を考えている人はこちらがオススメです。
and
英検準1級 でる順パス単
語彙力不足が原因で、リーディングPart2,
3が読めていない人やリスニングが聞こえない人にとって必須の単語帳です!英検準1級に特化しているので効率的に基礎単語を固められます。
英単語ターゲット1900
大学受験対策用の教材ですが、長文読解のための基礎的な語彙力養成にもってこいです!ページ構成が見やすいのがポイントです。
システム英単語<5訂版>
大学受験対策用の教材ですが、長文読解のための基礎的な語彙力養成にもってこいです!第5章の多義語はなかなか良きです!
リーディング
Part1の語彙問題が解けるかどうかは語彙力と、試験形式で問われたときに思い出せるかです。
この試験形式になれるために、単語帳に加えて、実際の問題演習が必要です。
出る順で最短合格!英検(R)準1級 語彙問題完全制覇
解説ページ下に選択肢の単語もまとめて英語と意味が載っているのが、とても便利です。他の単語も一緒に覚えられるので、語彙力アップ間違いないです!
英検分野別ターゲット英検準1級単語・熟語問題
最初の方に接辞についてお話しがあるのが良いです!解説も問題量ともに文句なしです!
Part2, 3の長文読解では多読と問題演習が重要になってきます。
多読は「文単」がオススメです。
問題演習は「ジャパンタイムズ出版」または「旺文社」のどちらかで問題なしです!
英検準1級 文で覚える単熟語
基礎的な英単語が習得できた人は多読に移っていきましょう。幅広いトピックが掲載されているので、苦手なトピックの克服にも有用です!
and
最短合格!英検準1級リーディング問題完全制覇
本番の英語長文よりも難易度は高めです。最低でも2周したい問題集ですが、基礎的な語彙力がついてからの演習をおすすめします。
英検準1級リーディング問題
本番の英語長文よりも難易度は高めです。最低でも2周したい問題集ですが、基礎的な語彙力がついてからの演習をおすすめします。
リスニング
まず根本的なリスニング力強化のために「英語の友」で文単準2級や2級の音声を聞きましょう!
ある程度聞こえるようになってきたタイミングで問題演習に取り掛かりましょう。
英語の友 旺文社リスニングアプリ
旺文社からリリースされている英語学習アプリです。「文で覚える単熟語」など、旺文社から出されている教材の音声が無料で聞けるので、リスニング力アップに最適です。
and
最短合格!英検準1級リスニング問題完全制覇
文単2級が聞けるようになってきたら、次はこの問題集でがっつり演習していきましょう。リーディングの問題集同様、本番の難易度よりも難しめです。
英検分野別ターゲット英検準1級リスニング問題
文単2級が聞けるようになってきたら、次はこの問題集でがっつり演習していきましょう。リーディングの問題集同様、本番の難易度よりも難しめです。
ライティング
ライティング演習は3ステップで学習を進めていきます。
- パラグラフの構造理解とテンプレート作成
- 演習
- 先生などからフィードバックをもらい、修正する
先生が身近にいない場合はChat GPTが良いです!
そして、2, 3を繰り返すのみです。
英検準1級ライティング大特訓
パラグラフ構造の解説から受験者がよく間違うポイント、アイデアの出し方まで網羅的に提示してくれています。
英検分野別ターゲット英検準1級ライティング問題
ライティングの基本的な書き方の解説と豊富な解答例からライティング能力の養成ができます。
スピーキング
スピーキングに関しては、教材というよりも、日頃から英語を話すことが重要です!
オンライン英会話やスクール、学校などで英語を話す機会、環境を作るようにしましょう。
直前は下記の教材で対策しましょう。
14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題
本番と同じ形式で練習ができます。No2, 3, 4はネットでも問題例は出てきますが、No1のイラストナレーションは多く出てきません。この教材でしっかり固めていきましょう!
過去問and予想問題
過去問は最低でも旺文社の6回分と英検HPに掲載されている最新3回分を解きましょう(年度始めは過去問と英検HPに被りあり)。
その後、予想問題集で確実に7割取れるかの確認をし、本番に臨んでください!
2024年度版 英検準1級 過去6回全問題集
英検受験者なら必ず解かないといけない問題集です。安定して7割越えられるように活用していきましょう!
and
7日間完成 英検準1級 予想問題ドリル
本番よりも難易度は高めです。この問題集でしっかり合格点(7割)を安定して越えれていれば、安心です。要約問題も入っているので、必ず取り組みましょう!
まとめ
- 合格には素点で7割必要
- 英検準1級受験の前提英語力 英検2級正答率9割安定
- 必須単語帳 パス単+出た単or単熟語EX
- リーディングとライティング対策には 文単準1級
- リスニング力強化教材 文単2級音声
- 対策の一番始めは過去問1つ解く(苦手分野の特定)
- 対策は遅くとも3ヶ月前から
技能 | 形式 | 目標正答数 | 解答時間 |
---|---|---|---|
Reading | Part1 短文語句空所補充 | 13/18 | 9分 |
Part2 長文語句空所補充 | 4/6 | 12分 | |
Part3 長文内容一致 | 5/7 | 29分 | |
Writing | 英文要約 | – | 18分 |
意見論述 | – | 22分 | |
Listening | Part1 会話文の内容一致 | 10/12 | – |
Part2 説明文の内容一致 | 6/12 | – | |
Part3 Real-Life形式の内容一致 | 4/5 | – |
※目標正答数・解答時間は目安です。
どんな資格試験でもそうですが、英検準1級合格も近道などありません。
現状を把握して、合格までの道のりを考え、それをコツコツ進んでいくしかありません。
人それぞれ勉強法や信じるものは違うと思うので、この記事が全てではありません。でも、少しでも、この記事で進むべき道が見えたなら嬉しいです(^^)
英検準1級頑張ってくださいね!