英単語暗記の方法: スマートなアプローチと効果的な記憶術

投稿日: 2024年4月9日
最終更新日: 2024年4月10日

英単語暗記方法

中学の頃は毎日ノート1ページにびっしりと英単語を書くという作業を宿題としてこなしていました。高校では、毎週ある英単語テストに向けて、その日の朝にテスト範囲の英単語を詰め込んでいました。大学受験では毎日100個、往復の電車で見てました。
現在ではアプリと単語帳の二刀流で英単語学習を進めています。

結局、どの覚え方がいいのか?
この記事では以下のことを紹介しているので、最後まで読んでもらえれば嬉しいです!

  • 記憶の仕組みと種類
  • 第二言語習得論がおすすめする英単語学習法
  • 目的別英単語暗記方法

英単語学習の重要性

英語学習における、英単語の立ち位置はどこだと思いますか?
答えは土台です!

建物もしっかりした基礎があるからこそ長く建ち続けます。
足腰をしっかり鍛えているからホームランが打てるのです。
漢字が読めるから、新聞が読めるのです。

英語は積み重ねだと良く言われます。
自分が考える積み重なり方は図1の通りです。

図1 英語の積み重なり方

一番下に語彙力があり、次に英文法、最後に長文です。
英文法も「長文を読むのに最低限必要な部分」と「大学入試で文法問題を解くために必要な例外の暗記」という2つに分割できます。

英文法は高校までで、その9割をカバーしているので、ある程度で終わりがあります。一方で、英単語は覚えても覚えてもキリがありません。
高校入試、大学入試、英検、IELTS、TOEIC、日常英会話、ビジネス英語、ネイティブスラングと学習を進めていく中または環境の変化で知らない英単語にどんどん出会うことになります。
なので、自分のレベルに合わせて必要な語彙知識をつけていきましょう!

必要なときに必要な語彙を覚えることが何よりも大切です!

効果的な英単語学習のために知っておきたい基本知識

闇雲に量だけこなしても意味がありませんし、続きません。
『継続は力なり』という言葉がこれまで当てはまるものはないと言っていいくらい英単語学習には継続が必要です。
なぜそのやり方なのか、自分が納得して、それを信じないと効果を最大限得ることは難しいでしょう!

いや、自分は体育会系なので、理屈抜きで頑張ります!
という方はそれで問題ないです。自分を信じて進められているわけですから、きっと時間はかかれど、結果はついてきます。

ここでは、納得感をもって、英単語学習が進められるように前提となる知識をいくつか提示していきます。

感覚記憶×短期記憶×長期記憶

感覚記憶というものはあまり馴染みがないものだと思います。
感覚記憶とは短期記憶の1種で、1〜2秒しか保持できない記憶です。
例えば、目を閉じて、今さっきまで見ていたものの残像が残っていることがあると思います。それが感覚記憶です。

そして、その感覚記憶の中から、注意が向いたものが短期記憶に移行されるという仕組みです。
短期記憶数秒〜数十秒間保持できます
たとえば、こんな会話があったとします。

Aくん「今日は良い天気だね」
Bくん「そうだね」
Aくん「いい天気だし、前から気になってたカフェに行ってみようと思うんだ」
Bくん「そこなら、今日は休日だったはずだよ」

この会話の『そこ』はどこのことでしょう?
もちろん『カフェ』ですね。これが短期記憶です。
日常生活ではこの短期記憶が、基盤になっています。

そしてこの短期記憶を処理する役割を担っているのが「ワーキングメモリ」と呼ばれるものです。記憶は【視覚・空間情報】、【意味情報】、【音声情報】に分割され、意識した情報が長期記憶に送られます。

長期記憶とは一生涯覚えているものです。完全に忘れることはありませんが、脳内でのアクセススピードが遅く、思い出せなくなってくることはあります。

POINT

  図2 バッドリーのワーキングメモリモデル

図2に示す短期記憶の処理と長期記憶へのプロセスは言語情報がメインです。
では、自転車の乗り方は長らく乗っていなくても、なぜ忘れないのでしょう?

左脳と右脳の役割

それは、左脳と右脳の役割にあります。
左脳は論理的思考と短期記憶を
右脳は直感的思考と長期記憶を
それぞれ担当しています。

論理的思考とは言語処理や計算などで、
直感的思考とはイメージや空間認識のことです。

そうなると、自転車の乗り方は言葉で覚えているわけではなく、感覚的なイメージですよね。
これは長期記憶に保管されやすいものです。
長く会っていなかった人の顔も意外と、見れば思い出せたりしますよね。でも、名前は思い出せない。名前は言語情報なので、左脳で処理され、短期記憶に送られて消去されてしまっているわけです。

図3 左右の脳の役割

では、どのように短期記憶を長期記憶に送ればよいのでしょう?
それは、イメージでも覚えておくことです。
その単語を使用している場面をイメージしたり、その単語自体の意味を体を使って覚えてみたり、絵を描いてみたりなどです。
いろいろなブログやメディアで絵を描くことや、場面想像をおすすめしているのはこのためです。

しかし、“egg”や “tomato”などのイメージしやすい単語がある一方で、 “brutality”や
“dedication”などなかなかイメージしにくい単語もあります。なので、全ての単語を絵で描いて、使用場面をイメージするというのも難しいです。
できる範囲から、イメージを意識していきましょう。

では、イメージが湧きにくい、絵にしにくい単語はどのように覚えればいいのでしょう?
それは、『反復』です。
例えば、通学や通勤で使用する路線って、いつの間にか最寄駅の前後の駅も覚えていませんか?
そろそろ、最寄駅だな!とか
あ、寝過ごした!とか
駅名見れば、分かったりしますよね。

毎日繰り返し見ている、かつ、あとどのくらいで最寄駅なのかを確認するために近くの駅も意識しているから、いつの間にか覚えているのです。

意識的な反復により、記憶は強化されます
海馬に蓄積された記憶は2〜4週間ほど、保持されます。それを長期記憶(側頭葉)に移動させるためには、2週間以内に3回使いましょう

POINT

    左脳:短期記憶と論理的思考(言語処理や計算など)
    右脳:長期記憶と直感的思考(イメージや空間認識)

    意識的な反復により、記憶は強化される
    「2週間に3回使用」

記憶の種類

記憶やそれを伝達するための言語というのは、人類が進化の過程で生きるために獲得した能力である。

と、ちょっとかっこいいことを言いましたが、一般的に言われていることです。
例えば、毒キノコを食べてお腹を壊したとします。
あなたは、また同じものを食べますか?
周りに食べ物がなく、そのキノコしかない極限状態なら話は別かもしれませんが、基本的にはNOですよね。
そして、そのことを他の人に伝えると思います。

単語記憶に応用可能な記憶は2つあります。

  1. 運動性記憶
  2. エピソード記憶

運動性記憶』とは、長期記憶の1種です。
まさに自転車の例で、身体を動かすことによって、小脳、海馬を経由し、大脳連合野が活性化されるために、記憶に残りやすいという仕組みです。
単語暗記では、声に出すことで声帯を動かし、文字を書くことで腕を動かし、目で見る以上にこの運動性記憶を利用することができます。

エピソード記憶』は物事をストーリーにして、記憶しておくものです。
人の名前を覚えるときなどはエピソード記憶が関連しています。

「田中さんって覚えてる?」と友達に聞かれたとき、最初は「???」となったとしても、「この間の飲み会で、PPAPを全力でして大ウケしてた田中さんだよ」と言われれば、ほぼ確実に思い出せるでしょう。
※PPAP = Pen Pineapple Apple Pen

では、英単語暗記とエピソード記憶をどう組み合わせるのかというと。
少しレベルは上がりますが、その英単語の語源を確認し、自分で説明しなおしてみたり、使用場面を想像して英作文をしてみたりです。

POINT

    運動性記憶:身体を動かすことにより、多くの脳神経を経由するため、記憶しやすい →『声に出す、文字を書く』

    エピソード記憶:ストーリにすることで、単体よりも、記憶が強化される →『語源を調べる、使用場面を想像した英作文』

エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線をご存知だろうか?

図4 エビングハウスの忘却曲線

その名前から「覚えてからどのくらい経つとどの程度忘れているのか」をこの曲線が示していると勘違いしがちです。
実際、ネットで調べてみるとその勘違いをしている画像や記事が多数見つかっちゃいます。

本当は「一度覚えた語群を再度覚えるのにかかる時間がどれだけ短くなったか(節約率)」を表したのが、エビングハウスの忘却曲線なのです。
なので、反復することで再度覚えなおすのにかかる時間が短くなるよ(=反復することで覚えてる語が増えるから、暗記時間が短くなるよ)ということを言っているのです。

ちなみに、エビングハウスさんが当時覚えたのは特に意味のない「子音+母音+子音…」という文字の羅列でしたが、その後の追加研究で、英単語でも同様の曲線になることが確認されています。

最近では睡眠の記憶への影響を考慮した研究も増えているようです。
睡眠時間は削らずに、しっかり寝て、英単語暗記を行っていきましょう!

結局、何が言いたいかというと、この忘却曲線を目安に復習のタイミングを決めつつ、単語学習に割ける時間から新しい範囲にいつくらいから入るのかを決定することが、理にかなっているということです。

第二言語習得論が出した答え

第二言語習得論とは、個人が母語以外の言語を習得する過程やメカニズムについての理論であり、言語学や心理学の分野で近年研究が進んでいる。比較的、若い学問分野である。

分散学習

さて、英単語を頑張って覚えているあなたに質問です!
① と②はどちらが効率的でしょう?

① 暗記したい100単語を週に一回、3時間かけて7周している。
② 暗記したい100単語を毎日1周している。

どちらの方が長期的な記憶に残りやすいでしょうか?
明らかに「②暗記したい100単語を毎日1周」ですね。

最寄駅の前後の駅の話と同じで、毎日同じ範囲を繰り返し行う方が記憶の定着率は良いのです。
ちなみに、6回以上その単語に出会えば徐々に覚えてきます。
1・2回では覚えられないので、諦めずに続けていきましょう!6回でも覚えられないなら、もっと回数を増やしていけば問題なしです。
覚えられないと諦めるのは100回してからにしましょう。

次の場合はどちらが効率的でしょう?
① 暗記したい100単語を毎日1時間かけて2周している。
② 暗記したい100単語を毎日朝と晩に30分かけて1周ずつしている。

こちらも「②暗記したい100単語を毎日朝と晩に30分かけて1周」です。
さきほどの例は1週間にどう周回するかでしたが、今回は1日の中でどう周回するかです。

このようにまとめて時間を取って単語を暗記してしまうのではなく、短い時間で複数回に分ける学習法分散学習といいます。
そしてこの分散学習こそが長期的な記憶に最も有効な方法なのです。

結局は頻繁に復習しましょうということですね!

POINT

    分散学習:短い時間で複数回に分ける学習
    →長期的な記憶に最も有効的な方法

    覚えられないと諦めるのは100回してから

十人十色

最近では、英単語学習と言っても様々な方法がでてきました。
単語帳・アプリ・フラッシュカードなどなど

日本人600人を対象に、学習者が思う良い英単語暗記方法とは何なのかを調査した研究(Schimitt, 1993)では

  1. 繰り返し書く
  2. 繰り返し音読する
  3. その他:その単語を時間をかけてよく勉強し続ける
  4. 新しい単語を勉強するとき、声に出して言う
  5. 単語のスペルを勉強する
  6. 新しい単語について授業中にノートを取る
  7. その単語の同義語や反意語を勉強する
  8. イディオムに含まれる新しい単語を同時に学ぶ
  9. 単語の発音を勉強する
  10. 新しい単語を文の中で使う

という結果になっています。

1位と2位はこれまでにも述べてきた反復なので、すばらしいですね。
個人的に気になるのは10位の「文中で使う」というものです。
学校であまり英作文をしないかつ、添削してくれる人がいないというところでこの順位なのでしょう。しかし、この「文中で使う」というものは『エピソード記憶』とも関連してくるので、非常に効果的な方法です。
詳しくは【単語はアウトプットすべし】でお話しします。

第二言語習得論では、どの覚え方をおすすめしているのでしょうか?
答えは、人それぞれ!です。

いやいや、そんななげやりな回答でいいのか?と思うかもしれません。
しかし、これが解なのです。

人それぞれと言っても、その人のこれまでの語彙力、学習経歴、学習環境、得手不得手、性格など、その人の背景を考慮した適切な暗記方法が良いということです。
やみくもに、なんでもいいと言っているわけではありません。
音声知覚に優れていれば音で覚えたり、文字認識の方が得意であれば書いて覚えたりです。
また単語学習が必要な理由にもよりますね。リスニング試験のために必要なのか?リーディングに必要なのか?それとも会話で必要なのか?それによっても覚え方が違ってくるはずです。
こちらも詳しくは【目的別英単語暗記のすすめ】でお話しします。

POINT

    単語学習方法はあなたのバックグラウンドに沿ったものを

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実践的な英単語学習のテクニック

ここまで、記憶の仕組み、忘却曲線、分散学習の話をしてきました。
ここでは、もっと具体的にどう英単語学習を進めていくのかを解説していきます。

単語はアウトプットすべし

見出しの通りですね。

記憶の定着にベストなインプットとアウトプットの比率は
インプット:アウトプット=3:7
です。

使っていかないとどんどん忘れてしまうのです。

では、具体的にどのようなアウトプットが良いのでしょう?

POINT

    ①単語を書く&声に出して読む
    ②例文を作る

「①単語を書く&声に出して読む」は最低限行ってほしいアウトプットです。
目で見るだけでは受動的すぎて、記憶に残りにくいです。
発音記号が読めれば、音読が楽にできるので是非覚えてほしいです。
発音記号が読めない場合は音声を聞いて、その音をそのまま真似ましょう。真似る時には、その単語をしっかり目に入れながら、文字情報と音声情報をリンクさせるように注意です。
読むのは単語帳などに書いてある例文までできると尚良しですね!

「②例文を作る」は少し上級者向けですね。
文法とその単語の使用法がわかっていないと難しい、かつ、間違って覚えてしまう可能性が高いです。
また、慣れていないと時間がかかってしまうので、英単語学習が苦になってきます。

最初は「①単語を書く&声に出して読む」を取り入れ、文法や他の語彙知識が固まってきたら「例文を作る」という感じがベストですね。

和訳をそのまま覚えるな!

単語のレベルが上がってくると、少しずつ覚えにくいなと感じる英単語が増えてきます。

例えば
“contribute”「寄与する」
“reprimand”「〜を叱責する」

いかがでしょう?
ちょっと覚えにくいなと感じませんか?
自分は思いました。
なぜ覚えにくく感じるんだろうと理由を考えたときに、「日本語自体に馴染みがないんだ」という結論に至りました。

“contribute”「貢献する(たまに悪い方向に働く)」
“reprimand”「〜をけっこうしっかりめに怒る」

こんな感じで、馴染みのある日本語に変換した方が、圧倒的に覚えやすくなります
自分が日頃使っている日本語にしてみると、イメージも湧きやすく、使用場面(ストーリー)も思いつきやすいです。

自分で考えた馴染み深い和訳があっているのかどうかは例文を見て確認しましょう!
ま、少しずれていたところで、間違いに気づいたときに修正するまたは、意味を追加していけば良いので、あまり最初から完璧を求めないようにしましょう。

最終的には、和訳ではなく英語の類義語で覚えるようにするとリーディングのスピードも上がってくるのでおすすめです。

POINT

    語彙力がある程度ついてきて、難しい英単語暗記に使えるテクニック
    ・馴染みある和訳を作ってしまう
    ・類義語で覚える

目的別英単語暗記のすすめ

あなたが英単語を覚えないといけない理由や目的はどこにありますか?
それによっても学習法は変わってきます。

例えば、英検やTEAPの最初の語彙問題を解きたいのか
ライティングやスピーキングで使用したいのか
大学入試の英語長文を読みたいのか

目的が違えば、覚えるべき語彙レベルも覚えるべき語彙知識も違います。

英語長文読解向け

英語長文を読むためには『英語→日本語』の能力が必須です。
最終的には英語で理解できるところまでもっていきましょう。

リーディングは受動的な能力(Receptive skills)なので、英語を見て、意味がすぐに出る状態を作っていきましょう。

効率的な学習法としては、英単語帳多読です。
英単語帳も赤シートなどを使って、『英語→日本語』の練習をしましょう。
アプリで学習を進めている場合も、『英語→日本語』で暗記します。
単語テストも同様ですね。

単語を覚えるときは、声に出して読めるようにしておきましょう。
その単語を見る→発音する→意味がわかる」というのが完成形です。

加えて、文脈で思い出せないと意味がないので、単語帳の例文などにも目を通して、文中で思い出せるように訓練していきます。
例文以外にも、多読用の教材使用をおすすめします。

POINT

    英語長文読解向け
    『英語→日本語』
    完成形:単語を見る→発音する→意味がわかる
    文中で思い出せるように「例文」や「多読教材」を利用する

英検・TEAP・TOEICなどの語彙問題向け

こちらは英検準1級以上とそれ以外にまず分類します。

英検準1級以上の問題では、語彙範囲が広くなりすぎて暗記に時間がかかります。かつ、読解やライティングの時間もあるので、試験時間的にもシビアです。
時間短縮と範囲的な問題で、『日本語→英語』をおすすめします。

問題文にはそこまで難しい英単語は出てこないので、文意は取れます。そこから、空所に入る日本語を予想し、4択の中から該当の単語を探し出すという解き方です。

また『日本語→英語』に加えて『接辞』の知識も詰めておきましょう。

英検準1級以上以外の場合は、『英語→日本語』で問題なしです。
試験で問われる語彙範囲もそこまで広くはないので、4択を目に入れた瞬間意味を思い浮かべて、問題文を読み、解答する方式です。

POINT

    英検・TEAP・TOEICなどの語彙問題向け
    英検準1級以上:『日本語→英語』と『接辞』
    それ以外:『英語→日本語』

リスニング向け

リスニングということはその単語の発音まで覚えておく必要があります。
これは、『ひたすら耳で聞いて、声に出す』です。

スペルはふわっと出てきている状態で問題ありません。
まったくスペルが思い浮かんでいないのは少し危険なので、注意してください。似た発音の単語で混ざってしまいます。

また、日本語にない音(/r/ & /l/など)も聞き分けられるようにしましょう。
自分が発音できる音は聞き分けられるので、発音の練習も必須です。

加えて、実際の発話では、他の単語との関係で音が変化したりするので、例文などの音声も聞きましょう。そして、その発音に慣れるために自分でも声に出します。

英語の音の変化は以下の記事で確認してください。

  • リスニング



    リスニング音法

    【リスニング力向上不可避】学校では教えてくれない英語のリズムと音の変化

    「洗濯機」あなたはこの文字を何と発音しましたか?「せんたっき」ではないでしょうか?でも「せんたくき」ですよね?リスニングのポイントは音変化です。英語の音変化をひとつの記事にまとめました。

  • 例えば、【東京】をなんと発音しますか?
    「とうきょう」ですか?
    「とーきょー」ですよね。
    日本語でもここまで変化します。

    リスニングで意味が思い出せるかどうかはその音に慣れているかどうかなので、ネイティブ発音をしっかりと頭に入れておきましょう。

    ちなみに、リスニングとリーディングでは使用語彙のレベルが違うので、注意しましょう。
    語彙レベル:リーディング>リスニング

    POINT

      リスニング向け
      『音→意味』
      発音記号は必ず読めるかつ、子音は正しく発音できるようにしておく
      ネイティブ発音と英語の音変化に慣れておく

    ライティング向け

    前提として、スペルを覚えたい単語は『英語→日本語』ができている単語にしましょう。ライティングで使用するということは、意味や使い方が理解できていることが前提のはずなので。

    そして、ライティングということはスペルが必要になります。
    レポートの作成に必要な場合はパソコンが勝手にスペルを修正してくれるので、最初と最後のスペルを覚えておけばなんとかなります。

    試験で必要な方はスペルミスは減点対象なので、スペルまで覚えましょう。
    と言って、何回もノートに書くのは時間もかかりますし、机がないとできないので、場所の制約も出てきます。

    そこで、発音しながら、空中で指を動かすというのがオススメです。
    空中で指を動かしている最中は、頭の中でスペリングを思い浮かべてくださいね。
    実際に書いていなくても、脳がスペルを書いていると錯覚するので、問題ありません。

    発音までする理由は、文字というのは音を表したものだからです。
    発音できれば、スペルをド忘れしたときでも、なんとなく思い出すことができます。また運動性記憶も使いたいので、声帯を動かしましょう。

    そして、今までの覚え方と大きく違うところは、その単語を使用した英文を作成することです。
    短くシンプルなもので問題ありません。
    単語帳に書いてある例文の一部をちょっと変えたものでも問題なしです。
    とにかく、アウトプットすることです。
    こちらは実際に文字に書き出してほしいので、机がある場所での実施が望ましいです。
    なぜなら、後に英文法やスペリングを確認しないといけないからです。

    POINT

      ライティング向け
      『英語→スペル』
      前提:その単語の意味はすでに覚えている
      発音しながら、空中にスペルを書く
      英作文を紙に書き出す → 文法やスペルは必ず確認する

    スピーキング向け

    こちらも前提としては『英語→日本語』ができていることです。それと、発音記号も確実に読めるようにしておきましょう。その単語の発音に自信がないときは音声を聞いて真似ましょう。
    そして、中学で習う基礎的な単語をまず固めていきましょう!

    なぜかと言うと、難しい単語を使用して、相手に伝わらないと意味がないからです。できるだけシンプルな英単語から発音と使い方を覚えていきましょう。

    こちらもライティングと同様、英作文をします。
    が、ライティングよりもシンプルなものを作るように心がけましょう。
    できるだけ、自分に馴染みのある場面で使用しそうな文を作るのが良いですね。

    アウトプットを目的にしているので、アウトプットしていきましょう。

    POINT

      スピーキング向け
      『英語→発音』
      前提:その単語の意味はすでに覚えている
      シンプルな英文を声に出して使用する

    留学向け

    留学に向けて、英単語学習を進めている人は4技能すべての語彙知識が必要になります。

    留学中は、大量の読み物を課題にされるので、リーディングに関しては『英語→英語』での理解が必須です。でないと、着いていけません。そして、日本語で考えてしまうとたまにニュアンス的に違う意味になったりもするので、その英単語のニュアンスや使い方まで理解しておく必要もあります。
    そのためには、自分で使ってみることです。アウトプットして、ネイティブやChatGPTにフィードバックをもらい、インプットと修正をしていきます。

    留学中はネイティブとも話しますが、非ネイティブとも話します。
    非ネイティブ話者もネイティブの発音を一つの基準にしているので、しっかりとネイティブ発音を聞いておきましょう。その人の発音に慣れてくると、癖(どの音をどの発音で代用しているのか)が分かってきます。
    基準あってのものなので、ネイティブの発音で理解できるようにしておきましょう。

    ライティングは基本的にパソコンかつ、提出までに時間があくので、スペルまで完璧に覚えておく必要はありません。最悪、ネットで調べれば問題なしです。

    スピーキングはクラスでの発表や友人との会話に必須です。友人との会話でも相手がネイティブであれ、非ネイティブであれ、ネイティブの発音が基準になるので、そこに近い発音で単語を覚えていきましょう。
    クラスでの発表は準備時間があるので、原稿をしっかり作って、練習あるのみです。クラスでのディスカッションでは、よく使う表現や専攻している分野の語彙を繰り返し声に出して、練習しておきましょう。

    アカデミックの世界でよく使われている単語をまとめたものがあるので、こちらは留学までに覚えて行ってください。特にライティングで必要になります!

    AWL2000

    POINT

      留学向け
      総合的な力が求められる
      リスニング:ネイティブ発音を基準に正しい発音を意識する
      スピーキング:よく使う単語や専門用語は必ず使えるようにしておく
      リーディング・ライティング:最悪調べれば問題なし

    接辞(接頭辞と接尾辞)[上級者向け]

    接辞とは接頭辞接尾辞に分類できます。
    接頭辞はその単語の語頭につき、意味を付け加えます。
    接尾辞はその単語の語尾につき、品詞を決定します。

    この接辞の知識は中級者以上向けです。
    ある程度の語彙がないと、『気づき』がなく、混乱するだけです。

    ここで言う『気づき』というのは第二言語習得論でも重要な概念です。

    たとえば

    『“disagree” “disability”の “dis”というのが否定の意味だから「同意しない」「障害」という意味になるのか!』

    これが『気づき』です。
    これはすでに “agree”や “ability”を知っているからこそある『気づき』です。

    ある程度の語彙力がない状態で、接辞を意識してしまうと、 「“discuss”の “dis”も接辞なのでは?」という、違う方向で思考を巡らせやすくなります。
    接辞の知識は語彙レベルが上がってきたときに絶大な効果を発揮します。

    語根や接辞に分割しすぎるとラテン語の知識や形態論の話になります。
    あくまで意味を類推する、または、単語を覚えやすくするツールなので注意してください。

    POINT

      接辞
      接頭辞:語頭につき、大意がわかる
      接尾辞:語尾につき、品詞がわかる

    英単語学習に向けて

    英単語暗記のペース配分

    まずは英単語の学習ペースです!

    ヒトの脳の記憶容量は17.5TBあるらしいのですが、どうでしょう?
    それだけあれば一瞬で覚えられそうなのですが、不思議ですね。
    コンピュータのように、一瞬で大量の語彙をインストールできればいいのですが、なかなかそうは行きません。

    記憶は反復によって強化されます。
    そして、短期間の内に反復するのが一番良いです。

    毎日会う友達の名前はすぐ覚えられますが、数年に一回しか会わない親戚のおじさんの名前を覚えておくのは難しいです。なぜなら、必要性を感じていないからです。
    毎日繰り返すことで、脳に必要な情報だから記憶して取り出しやすいところに保管しておいてねという意識付けが必須です。

    最適な学習ペースは
    1日100単語×3回(朝昼晩)
    300単語進んだら、戻るを3セット(9日間)

    1日に行う100単語は同じ範囲が良いでしょう。分散学習のことを考えると、朝昼晩で1日に3回行うことをおすすめします。
    次の日は新しい100個を進めて、300単語進んだら、元の範囲に戻る。
    これを3セット繰り返せば、1週間とちょっとの間で計9回は同じ単語に出会うことになります。

    どこまで進んで戻るかは自由に変更してもらっても大丈夫ですが、最大700単語だと思います。なぜかというと、700単語進めようと思うと1週間かかるので、元の範囲に戻るまで1週間かかるということです。1週間前の単語なんてほぼ忘れているでしょう。忘れる前のインプットが良いので、復習が早めに訪れるようにしておきましょう。

    POINT

      最適な単語学習ペース
      1日100単語×3回(朝昼晩)
      300単語進んだら、戻る×3セット(9日間)

    学習習慣の確立(習慣化に向けて)

    いろいろと単語学習に関するテクニックや知識などをお伝えしてきましたが、結局のところ継続が一番大切です。
    1日やって全部覚えられるなら困りません。

    そして、この継続というのが一番難しいのです。

    継続させるために気をつけないといけないことは、
    ① その行動への工数を減らすこと
    ② 今ある習慣に組み込むこと

    「①その行動への工数を減らす」とは文字通り、単語帳やアプリを開く手間を極限まで減らすということです。
    単語帳なら常にポケットに入れておきましょう。カバンに入れていると単語学習を開始するまでに、「カバンを開ける→単語帳を探す→単語帳を取り出す→カバンを締める→単語帳を開ける」計5回くらい操作が発生します。めんどくさいですよね。
    単語帳ではなく、いつの間にかスマホが手の中にあるのは工数が少ないからです。「ポケットから取り出す→スクリーンをタップする」この2工程しかありません。
    これと同じくらいの工数にするためにポケットに入れておくのです。

    スマホアプリで学習しているなら、ホーム画面の真ん中か右下(右利きの場合)or左下(左利きの場合)に配置することをおすすめします。他の画面に置いていると、そこまでいかないといけないので、工数が増えます。必ず、パッと開ける目のつくところに置いておきましょう!

    「②今ある習慣に組み込む」は心理的な工数を減らしてくれます。
    例えば、
    毎日電車に乗るなら、そのときに単語学習をする。
    晩御飯を毎日食べるなら、直後に単語学習をしてからお風呂に入る。
    などです。

    新しい習慣を日常に組み込むのはなかなか難しいかつ、続きにくいです。
    そこで、今ある習慣に組み込んでしまうということです!
    一番いいのは電車などの移動時間ですね。ぼーっとスマホいじってるだけなら、身になることをした方が絶対いいです。
    単語学習は机がなくても問題なくできますし!

    POINT

      学習までの工数を減らす
      単語帳はポケットに入れておく
      アプリならホーム画面のタップしやすい場所に配置する

      今ある習慣の直後に単語学習を組み込む
      電車などの移動時間に単語暗記をする

    まとめ

    運動性記憶やエピソード記憶、分散学習やエビングハウスの忘却曲線など、英単語暗記1つとっても知っておいてほしい内容はたくさんあります。
    それらと自分の目標や時間を考慮して、最終的には自分のペースや覚え方を作りあげてもらえればと思います。

    学習法は無数にあるので、自分にあったものを探すか、これだって信じられるものを採用して、今後も英語学習頑張ってください!

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    POINT

    • 運動性記憶:身体を動かすことによって、多くの脳神経を活性化させる。記憶に残りやすい。
    • エピソード記憶:ストーリーにして記憶しておく。長期的に残りやすい。
    • 分散学習:まとめて時間を取るのではなく、細かく分割して暗記時間を確保する。
    • エビングハウスの忘却曲線:もう一度全てを覚えるまでの節約率を表す。適切なタイミングでの復習が、記憶を強化する。
    • 効果的な学習法:
      空中に文字を書きつつ、英語日本語両方とも声に出して、覚えていく
    • 最適な学習ペース:
      1日100単語×3回(朝昼晩)
      300単語進んだら、戻る×3セット(9日間)

    参考文献

    • Ebbinghaus, H. (1885). Über das gedächtnis: untersuchungen zur experimentellen psychologie. Duncker &
      Humblot.
    • Murre, J. M. J. & Dros, J. (2015) Replication and Analysis of Ebbinghaus’ Forgetting Curve. PLoS ONE.
      10(7): e0120644. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0120644
    • Schmitt, N., & Schmitt, D. R. (1993). Identifying and Assessing Vocabulary Learning Strategies. Thai TESOL Bulletin, 5(4), 27–33. https://files.eric.ed.gov/fulltext/ED380994.pdf
    • 樺沢紫苑 (2018). 『学びを結果に変えるアウトプット大全』. サンクチュアリ出版.
    • ジェームズ・クリアー (2019). 『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』. バンローリング株式会社.
    • 馬場今日子, 新多了 (2020). 『はじめての第二言語習得論講義―英語学習への複眼的アプローチ』. 大修館書店.