スピーキングできまずい沈黙を埋める “Filler”とは?
投稿日:
2024年4月6日
最終更新日:
2024年4月8日
大学の卒論発表のとき、自分の発表を撮って確認してみたら、びっくりするほど「えー」って言っていました。
英語を話し始めた最初の方も、クセで「えー」って言ってしまっていました。
次の段階では、無言になってましたね。
そのとき、Fillerの存在を知りました。
この記事では以下のことを紹介しています!
- Fillerとは何か
- Filler一覧
- 試験時にFillerと一緒に使いたいフレーズ
Fillerとは?
Fillerとは『つなぎ言葉』のことです。
質問に対する答えを考える時間や、アイデアを言語化するのにかかる時間を埋めるために使用します。
日本語でいうところの「えー」とか「そのー」みたいなものですね。
特に試験では、ちょっと小難しいトピックについて質問されるので、適切に使えると減点されずに済みます。英検でも何でも、無言では採点のしようがなく、点数を落としてしまう原因になります。
また、一度質問に答えて、追加で答えたいときも、無言の時間があると試験管に時間を切られてしまうこともあります。そこで、Fillerを適切に使うことで、「まだ、話しますよ。今ちょっと考えています。」ということを伝えることができます。
友人との会話でも、自分の中で話のリズムが取れるので、Fillerを決めておくと良いかと思います。
しかし、多用は禁物です。多用しすぎると、話のテンポが悪くなり、何の話をしていたのか忘れるときがあります。長く詰まりそうなときは、思い切って相手に話を振ってしまいましょう!
そして、発表やスピーチなどのフォーマルな場での使用は控えましょう。
発表やスピーチは話す内容が決まっている、かつ、練習する時間がしっかりあるので、原稿を完璧に覚えてしまった方がプロフェッショナルです。
Filler一覧
Fillerにはその単語通りの意味はさほどありません。
しかし、使用する適切な場面があったりするので、それぞれのコメントにも目を通してもらえると良いです。
また、単体で使用すると間が持たないので、他のFillerと組み合わせて使用していきましょう。
- Um/ Uh…
- Well…
- Like…
- … just…
- You know…
- I mean…
- So…
- Actually…
- Kind of/ Sort of…
- Let me see…/ Let me think…
- Anyway…
日本語でいうところの「あー」とか「んー」ですね。明確に何かの音を発しているわけではないので、曖昧母音で唸っておきましょう。
イメージとしては「えーっと」って感じです。こちらは明確に “well”を
発音します。発音のポイントは /weeeeel/と/e/を伸ばしましょう。連続して “well…well…”と使うことはないので、注意です。
最初に “Uhhhh”と唸っておいて、何か言葉を発し始めるときに、自分はよく使っています。
文中で単語が思いつかなくて、類義語を思い出すまでの間に使用したりします。自分の中で会話のリズムを作るときにも使用しています。
「あれやん」って雰囲気ですね。自分は “Like…You know…”や “Well…You
know…”というふうに、他のFillerと一緒に使用することが多いです。日常でも、ちょっと詰まったときに使用しています。
「てか/というか」くらいの意味で使用しています。自分の言葉をまとめたり、言い直したりするときに使うと良いかもしれません。
“well”と似た雰囲気です。しかし、 “so”自身に「だから」という結論を導く意味もあるので、結論を頭でまとめようとしているときによく使ってます。
こちらは、文頭によく来ますね。一番印象に残っているのは、まだFillerを知らずにロンドン留学していたときに、韓国人の友人が何か言葉を発するたびに “Actually…”と言っていました。最初、「何が
“実際に”なんだろう?」と思っていましたね。そんな意味なんてなかったんですけど。
「てきな」「まあ」という、ちょっと曖昧な感じのFillerですね。口癖にすると、あまり良い印象は抱かれないので、多用しすぎないように注意しましょう。
まさに「えーっと、ちょっと待ってね。今考えてるから」というFillerです。文法的に説明すると、使役動詞の “let”があり、 “let O 原形不定詞”で「Oにdoさせる」という意味になります。 “Let me
see/ think”なので「私に考えさせる」という意味です。
「さぁ」「じゃあ」という、ちょっと話を転換したり、まとめたりするときに使うことが多いです。結論をまとめようと、少し考えるときに使えると良いですね、
試験時にFillerと一緒に使いたいフレーズ
- How can I say.
- That’s an interesting question.
- It’s a good question. Actually, I’ve never thought about that because I’m not familiar with that field. Well… I have to say …
- Sorry, I forgot the word in English…
- It’s on the tip on my tongue…
「なんて言ったらいいのかな」という意味です。日本語は出てきてる、またはアイデアは出てきてるけど、英語でなんて言ったらいいのか分からないときに使用すると良いです。
使用例: Well…How can I say…Like, you know…
これは、トピックに馴染みがないときに使用します。日本語でも考えたことがないトピックは返答に時間がかかるので、まずこれを言って「ちょっと、私には難しいトピックだから、待ってくださいね」という雰囲気を出し、時間を稼ぎます。
これは、何も言っていないけど、何か言っているふうに聞こえる魔法の言葉です。IELTS受験者のほとんどはどこかで聞いたことや言ったことがあると思います。是非、何も考えなくても言えるように練習してください。
これは、 “Literally(書いて字の如く)”ですね。英語でなんて言うのかド忘れしたときに、類義語を考えるときに使用するフレーズです。一度忘れた単語を試験中に思い出すことはほとんどないので、別のシンプルな言い方を考えましょう。
「喉まで出かかってんねんけどな」という意味ですね。これも言いたいことはあるが、英語が思い浮かばないときに使用します。こちらも直訳を考えるのではなく、別の言い換えを考えましょう。
まとめ
Fillerを紹介してきましたが、もちろんFillerだけで回答を作り上げてはいけません。
沈黙を回避するためのものですので、Fillerの練習と同じくらい、自分の考えを英語にする練習も欠かせません。
ちなみに、しっかり言い慣れていないと、日本語の「えー」や「あー」が出てくるので、無意識でFillerを唸れるようにしておきましょう。
- Fillerはいくつか組み合わせながら使用する
- 言い慣れるまで練習は必要
- 多用は禁物(特に発表やスピーチでは使用しない)
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